2022年の12月、年末ということで毎日のように使っているゲーミングPCの掃除をやってみた。掃除にあたって事前に電動エアダスターを購入したので、そちらのレビューがメイン。実際の掃除の様子とともに、電動エアダスターの良い点・悪い点をご紹介。
PCの掃除が必要な理由
PC内部には熱をもちやすい部品が取り付けられている。特にCPUやGPU(グラフィックボード)は高熱で、ゲームや動画編集など負荷のかかる作業をしていると、80℃~90℃まで上昇することもある。この冷却のために冷却ファンがとりつけられているが、冷却ファンにホコリが溜まると熱がこもってしまい温度が下がらなくなる。
CPU・GPU温度が上昇したままだと、使用中にパフォーマンスが下がったり、最悪の場合故障に繋がる。
コンセントにホコリが溜まって発火する現象(トラッキング現象というらしい)があると思うが、PC内部でもそれと同様のことが起きる可能性がある。実際火災にはならなくとも、ショートすることで部品が故障し、PCが起動しなくなってしまう恐れがある。
デスクトップPCは高価ですぐに買い換えられるような物でもないので、正しく手入れすることで製品寿命を延ばしたい。
ゲーミングPCといえば、このように透明のパネルで内部が見えるようになっているものをイメージする人も多いと思う。好きな色でライトアップ出来たり、色々なPC部品が見えてメカメカしい感じが楽しめる。
ただし、内部が見えるということは、汚れているのも目に見えてしまう。(掃除するタイミングが分かるというメリットもでもある。)ホコリが溜まっていると単純に見た目が悪い。定期的に清掃して、せっかくの見た目を損なわないようにしたい。
掃除に必要な道具
今回用意したのは以下。
- ウェーブ
- エアダスター
- 掃除機
- アルコールスプレー
しっかりと掃除したい方は、静電気防止用品も用意しておくのがオススメ。基盤などPC内部は特に静電気に弱い。今回は5月に買ったばかりのPCで簡単な掃除の予定だったので用意せず。
ウェーブは外装やパネルの清掃用に用意。毛が絡まるので基盤周辺の清掃には使わない方が良いかと。
今回のメインとなるエアダスターは、サンワサプライの電動エアダスター[CD-ADE1BK]。
実際の掃除の様子【写真付き】
日本HPのゲーミングPC【OMEN45L】
ゲームとブログがメインのわたしには正直オーバースペックのPC。動画編集やゲーム配信も余裕で出来ちゃう。その分出費も大きかった。大切に使わなければ。
まずは外装とサイドパネルを外して拭き拭き。更にパネルはアルコールスプレーで清掃。
内部の様子。エアダスターを使うとホコリが舞うので、周辺のホコリは除去しておく。
続いては前面のパネル内。ケースファンのフィルターが付いているので掃除。
あらかた掃除したら、やっとエアダスターの出番。ケースファンや、基盤周辺の凹凸があるところのホコリを除去していく。しばらく掃除していないPCだとホコリの量も酷いと思われるので、部屋の換気は必須。PCを持ち運べるなら窓際でやるのがおすすめ。
サンワサプライの電動エアダスター[CD-ADE1BK]はLED照明付き。ホコリが除去できているか、しっかりと確認しながら作業が出来て、意外と便利なポイントだった。
ついでにキーボードも掃除。今回はキートップを外さずにエアダスターのみで。キートップを外しての清掃はもちろん綺麗になるけど、やはり時間が掛かる。エアダスターだけで気軽に掃除できるのは楽。たまの大掃除以外はこれで十分。(ごみがめちゃくちゃ溜まってた…。定期的にやりましょう。)
電動エアダスターは逆さでも風量が全く変わらないのが便利。
サンワサプライ 電動エアダスター[CD-ADE1BK]
- 繰り返し使用可能(USB-C充電)
- ゴミが出ない
- ガスと違い可燃性が無い・においがない
- 逆さ使用OK・LED照明付き
やはり一度買ってしまえば、故障したりバッテリーがダメになるまで使えるというのは大きなポイント。フル充電での使用時間は20分もあり、一回のPC掃除であれば十分な時間。
保管するにしてもガス缶より場所を取らないし、ゴミも出ないのは◎
ガスを使用していないため、火気のあるところなど使う場所も気にしないでOK。
- 本体価格(初期費用)が高い
- 缶に比べ一瞬の風圧が弱い
- ピンポイントで送風できないややうるさい
- 音がややうるさい
一度買えば使い続けることができるものの、価格は少々高く6,300円。(2023/1現在)
目安として、エレコムのエアダスター缶だと3本で1500~1600円程度で購入できる。同じ値段だとすると約12本分。清掃頻度が高い人なら元は取れるかも。
あと電動エアダスターの風圧に関しては、やはりスプレー缶タイプの方が強め。あと本製品に関してはノズルの径も細くないので、狙いうちというよりかは満遍なく吹き飛ばすようなイメージ。とはいえ今回の掃除内容では全く問題なく使えている。
騒音に関しては公式の動画を参考に(0:19~)。換気しながら作業することを考えても、夜間の使用は控えておいた方が良いかも。
ホコリを溜めないために
今回のように定期的な掃除も重要だけど、そもそもホコリが溜まりにくくすることで掃除の頻度や、故障のリスクを減らすことができる。
わたしが対策をしているのは床置きをやめること。当たり前だけど、ホコリは床に溜まる。床に直接置いてしまうと、ケースファンからホコリを取り込む量が増える。そこでPCラックを使用して、床置きを避けている。
使用しているラックはBauhutte ( バウヒュッテ ) の昇降式L字デスクというもの。
ラックとしてだけでなく、デスクの拡張用にも使用可能。私は拡張デスクとしては使用してないけど、これから天板下に配線トレーを取り付けて、整理するスペースとして活用予定。
定期的にPCやデバイスの掃除をすることで、常に快適な動作をさせるとともに、長く使えるよう良い状態を保っていきたい。