27インチのデュアルモニターを縦置きで使ってみた【感想】

私はPCゲーム(FPS)をするため、2枚のモニターを使い分けて使用している。

1枚はHDのゲーミングモニター。1枚は普通のWQHDモニター。

今まで当たり前のように2枚とも横置きで使用してきたけど、”縦置きで作業効率アップ”という情報を見つけ、省スペース化も兼ねて試してみたので、感想とおすすめの使用法をご紹介。

縦置きのメリット

表示量が増える

縦置きにするとWebサイトの表示量が増える。同じ解像度(1920×1080)で比較してみた画像がこちら↓

横置きは左右に空白の無駄なスペースがあるのに対し、縦置きは画面の下まで無駄なく表示されている。調べものはもちろんブログなどのライティング作業で他の記事やサイトを参考にするときに、表示量が多いのはとても便利。シンプルに情報量がアップし、スクロールの手間が減って作業効率アップに繋がる。

その他だとプログラミングでも縦置きでの使用が便利そう。

 縦置きが向いている作業

総じて長い文章の読み書きや、テキスト量が多い用途には縦置きでの使用が向いている。

ちなみに株などのトレードにも調子が良さそう。

私はHYPER SBI 2アプリを使用しているけど、こんな感じのレイアウトで表示させている。

省スペースになる

27インチ2枚でのデュアルモニターは、横に並べるとかなり幅を取る。27インチだとベゼルの幅が狭いモデルでも、1枚約60cmちょい。横置き2枚だと約120cm。

横幅が120cmもあると、視界に収まりきらず視点の移動が大変。(首が疲れる)

“デスクも120cm必要”という訳では無いけど、やはりそれなりの大きさが必要になってくる。

1枚を縦置きにして並べた場合、横幅は95cm前後。これなら視界の移動も苦じゃなくなるし、物理的なスペースも広がる。

縦置きのデメリット

画面上側が使いづらい

これは慣れてないだけかもしれないけど、縦方向のマウス移動が結構大変。特に画面上部を操作しようとすると、マウスを思ったよりも動かす必要がある。(マウスの感度を調整することで一応解決できる。)

また縦置きだと当然高さが出るため、画面上部への視点は上向きになる。

こういった問題点を解決するためにアプリを導入してみた。

画面レイアウトソフトの導入【FancyZones】

ゲーム・動画視聴には向かない

こちらも当然ではあるけど、縦置きで動画を見ると全画面でも小さく表示されてしまう。2枚以上のモニターを使用するなら、メインディスプレイを横置き、サブモニターは縦置きとして運用するのがベストだと思う。

やはり横置きのモニターが1枚は無いと、何かと不便。

縦置きにする手順

ここからは実際に縦置きにする手順を解説。まずは設置方法。

モニターの設置方法

モニターを縦置きにするには、基本的にスタンドかモニターアームを使用する。特にモニターアームは作業スペースを広くできたり、角度や位置調整も容易なのでおすすめ。モニター付属のスタンドでも回転可能なモデルも最近は多い。

モニターアームに関する記事はコチラ↓↓

エルゴトロンLX モニターアーム【レビュー】

モニターアームを使用する場合は、モニターがVESA規格に対応している必要がある。VESA規格とは、ディスプレイを壁掛け金具・アーム・スタンドなどに取り付ける際に使うネジ穴の間隔について定められた国際標準規格のこと。

27インチまでのモニターだと、基本的には75mm×75mmか100mm×100mmに対応。モニターの商品説明に記載されているので要確認。

VG278QRの商品説明欄

ちなみにモニターアームのおすすめは圧倒的にエルゴトロン。値段は高いけど、耐久性が非常に高く一生使えるレベル。これを買っておけば間違いはないし不満も少ないはず。

耐久性が高く中古でも問題なく使えるので、メルカリ等で購入するのもあり。中古でも値段はあまりさがらないのだけど、逆に言えば不要になった場合もしっかり売れる。

エルゴトロンのモニターアームは取り付けた状態で回転ができるので、横置きの状態から90度回転させるだけでOK。

背面の様子→→

私のデスクはモニターアームの取り付け位置が限られているので、机の後ろにアームが飛び出てしまっている。

私はデスクを壁に寄せて使っているわけでは無いので特に気にしていないけど、デスクを壁に寄せている人はアームの取り回しに注意が必要。

できればモニターアームのポールは端に寄せたほうが、よりスペースが出るように設置できる。

PC側の設定【windows11】

次はPC側の設定。

デスクトップ上で右クリック > ディスプレイ設定を選択。

ディスプレイ設定>画面の向き>縦or縦(反対向き)をクリック>確認画面が出たら「変更を維持する」をクリック。

画面上部までの操作性が悪い対策として、任意で画面を分割できるソフト“Fancy Zones”を導入した。正確にはPowerToysというアプリの中にある、Fancy Zonesという機能が搭載されている。

Fancy Zonesを使うと、

・特定のキーボードショートカットを使用して、ウィンドウを整列させることができる。

・指定した領域にウィンドウをドラッグするだけで、ウィンドウを自動的に整列させることができる。

・ユーザーが自分でエリアの数、形、サイズ、位置を指定でき、これにより最適なウィンドウの配置を作成できる。

といった、ウィンドウの管理や整理が簡易化できる。

公式HPからのダウンロードはこちら

Fancy Zonesでのレイアウト変更方法

PowerToysのインストールが完了したら、タスクトレイからアプリを起動。

左のリストからFancy Zonesを選択し、レイアウトエディターの起動をクリック。

レイアウトを設定したいモニターを選択。あらかじめテンプレートが用意されているけど、今回は自分でカスタムして作成するので、右下の新しいレイアウトの作成をクリック

グリッドを選択して作成をクリック。

今回は縦に2分割。高さは横置きのモニターに合わせてみる。

作成開始時点で横に3分割されているので、まず不要な分割を削除する。青丸の部分をクリック+Deleteで削除。

青線が表示されているので分割させたい位置でクリック。(位置は後で微調整可能。)

縦方向に分割する場合はSHIFTを押しながらクリック

クリックすると1、2で画面が分割されたので保存すると設定完了。

分割設定したエリアでウィンドウをドラッグ中にShiftキーを長押しすると、エリアが青色になるので、その状態で左クリックを離すと自動でウィンドウ最大化される。

ドラッグ+Shiftキー
横置きモニターと高さを合わせてみた

Shiftキーを押さずにドラッグすれば、エリアと関係なくウィンドウの配置も可能。またウィンドウの最大化を押せば、通常どおりモニターサイズで最大化もされる。今回は横置きモニターと高さを合わせることで、マウスの移動距離を抑えてみた。

操作中は分割サイズ

見たいページが決まったら最大化

このような運用で試しているけど中々便利に使えている。

デュアルモニターにおすすめのモニターとは

24~27インチ程度

デュアルモニター運用をするなら、モニターサイズは個人的に24~27インチ程度がおすすめ。24インチなら横並びでも視点移動もそこまで苦じゃないし、27インチは情報量が多く縦置きでも便利。

スリムなベゼル

ベゼル(フレーム)が薄いとモニター間の境界が目立ちにくく違和感が少なくなる。また同じモニターサイズでも、フレームが薄い方が単純に本体サイズが小さくなり、場所も取らずにすむ。

WQHDが使いやすい

WQHDとは、フルHD(1,920×1,080)と4K(3840×2160)の間に位置しており、解像度は2560×1440ピクセル。なんとも中途半端なサイズに思いきや、実は意外と実用的なサイズだったりする。

というのも、24~27インチサイズのディスプレイで4K表示にすると、文字がとても小さく表示されてしまう。(4K27型モニターの場合、フルHD13.3型が4枚あるイメージ。)

WQHDであれば、フルHDよりスペースが広く情報量も多くなり、かつ4Kよりも文字が大きく読みやすい。そして価格も4Kより抑えられている。

おすすめのモニター3選

Dell S2722DC 27インチ モニター

ベンキュージャパン BenQ アイケアモニター GW2790QT

ASUS モニター ProArtPA278CV 27インチ

結論:省スペース&効率化が◎

縦置きによる表示量が多くなるのは、ジャンルによっては作業効率の大幅アップに繋がるので、気になる方は是非お試しを。特にモニターアームや回転できるスタンドを使用している方なら、PC側の設定を少し変えるだけですぐに縦置き環境が作れます。

小さな改善を積み重ねて、日々の生活を楽に、快適にしていきましょう!